都会の中にある本門仏立宗「清風寺」は、日蓮上人を祖とする 古くからのお寺で
す。お寺を建てかえることになり、本堂を真ん中にして、左に事務所の入るオフィスビル、右に老人ホームのビルと、３つの建物が造られることになりました。
本堂の内装に、日蓮上人の思いを伝えられるような色彩提案をしてくださいといわれ、日蓮上人のことを勉強しました。佐渡に流された日蓮上人は、きびしい修行を重ねて苦労されたそうですが、許されて都に戻り、多くの人たちを救われたのです。
私のイメージとして、本堂全体を佐渡が島と考え、床のカーペットはブルーから深いネイビーへのグラディーションにして、壁には島の岩石をイメージする石材を張り、お導師が座る御座は、今まさに民を救うために日蓮上人が島から出ていかれる船をイメージしました。天井には、雲の中から朝日が差し込んでいるような様子を表わしました。
私の祖母が信心していたこともあり、ご縁を感じる仕事となりました。 |
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